トイレの特殊清掃が必要なケースとは!?料金相場と実績を紹介
2025.07.24(最終更新日)

✔ 特殊清掃が必要なトイレの状態
✔ トイレの清掃が特殊清掃業者でないとできない理由
✔ トイレの特殊清掃費用相場
「トイレで孤独死が発見された場合、どのような対応が必要なのか?」「特殊清掃の費用相場はいくらくらいなのか?」物件管理会社や親族の方にとって、突然の状況に直面した際の対応方法や費用について不安を感じることは当然です。
この記事では、トイレの特殊清掃が必要なケースから作業内容、料金相場までを詳しく解説します。適切な知識を身に着けることで、安心して対応いただくための一助となれば幸いです。
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目次
トイレの特殊清掃が必要となるケース

トイレの特殊清掃が必要になるのは、通常の清掃では対応できない深刻な汚染や悪臭が発生した場合です。
特に以下のようなケースでは、専門的な技術と設備を持つ特殊清掃業者への依頼が不可欠です。
孤独死や事故死が発生した場合
トイレでの孤独死は決して珍しいことではありません。高齢者の場合、急激な血圧変動により心筋梗塞や脳卒中を起こすケースや、排便時の過度ないきみが引き金となって血管障害を起こすケースがあります。また、転倒による頭部外傷で亡くなられる場合もあります。
孤独死が発生すると、遺体から体液や血液が漏出し、床や壁に広範囲にわたって汚染が広がります。
特にトイレは密閉された空間で湿度が高いため、腐敗が早期に進行し、強烈な悪臭を発生させます。発見が数日から1週間以上遅れると、体液が床下や隣接する脱衣所まで浸透し、建材の深部まで汚染が及ぶことがあります。
このような状況では、表面的な清拭だけでは完全な原状回復は不可能です。床材や壁材の解体・交換を伴う本格的な特殊清掃が必要となり、感染症リスクを考慮した適切な処理が求められます。
排泄トラブルが発生した場合
介護現場や高齢者施設では、排泄に関するトラブルが頻繁に発生します。失禁や下痢により、便器周辺や床に排泄物が付着し、長期間放置されることで深刻な悪臭を発する場合があります。
特に認知症患者の場合、トイレ以外の場所で排泄をしてしまったり、排泄物を手で触ってしまうことで、壁やドアノブなど広範囲に汚染が広がることがあります。
一般的な清掃では除去しきれない汚れや臭いが残り、居住環境の悪化や健康被害の原因となる可能性があります。
また、排泄物には大腸菌やノロウイルスなどの病原菌が含まれているため、不適切な清掃方法では感染症拡大のリスクが高まります。専用の除菌・消臭剤を使用した徹底的な清掃と消毒が必要です。
ゴミ屋敷による異臭と害虫発生した場合
セルフネグレクト状態のゴミ屋敷では、トイレの清掃が長期間行われず、深刻な汚染状態に陥ることがあります。
排水の詰まりにより便器が使用できなくなると、床や壁に排泄物が蓄積し、アンモニア臭や腐敗臭が充満します。
このような環境では、ハエ・ゴキブリ・ダニなどの害虫が大量発生し、病原菌を媒介するリスクが高まります。
特にウジ虫は腐敗物を餌として急速に繁殖し、衛生環境を著しく悪化させます。
さらに長期間放置された排泄物は床材や壁材に深く浸透し、建材の腐食や劣化を引き起こします。通常の清掃では対応不可能な状態となり、解体工事を伴う大規模な特殊清掃が必要となる場合があります。
トイレの清掃なら特殊清掃ステップワンにお任せください!
特殊清掃の作業内容と流れ
トイレの特殊清掃は、一般的な清掃とは全く異なる専門的な技術と設備を要する作業です。
感染症リスクを最小限に抑えながら、完全な原状回復を目指すため、以下のような段階的なプロセスで作業が進められます。
消毒と殺菌で細菌やウイルス除去
作業開始前に、まず現場全体の消毒・殺菌を徹底的に行います。作業員は完全防護服、N95マスク、ゴーグル、耐薬品手袋を着用し、二次汚染を防止します。
初期消毒では、二酸化塩素ガスやアルデヒド系消毒剤を空間に散布し、浮遊する病原菌やウイルスを不活化させます。特に孤独死現場では、肝炎ウイルスやHIVなど血液媒介感染症のリスクがあるため、医療レベルの消毒処理が不可欠です。
床や壁面には、次亜塩素酸ナトリウムやグルタラール系消毒剤を散布し、付着した細菌・ウイルスを完全に除去します。この段階で、大腸菌やサルモネラ菌、ノロウイルスなどの主要な病原体を99.9%以上除去することが可能です。
便や体液の除去と汚染箇所の清掃と解体作業
消毒処理後、汚染物質の物理的除去作業に移行します。固形化した体液や血液は、専用のスクレーパーとタンパク質分解酵素を使用して慎重に除去します。
便器内や排水管に流入した汚染物質には特に注意が必要です。高圧洗浄機とバイオ系洗浄剤を組み合わせ、配管内部まで徹底的に清浄化します。排水トラップや排水パイプに蓄積した腐敗物は、専用の吸引装置で回収します。
汚染が建材深部まで浸透している場合は、解体作業が不可避です。フローリング材やクッションフロア、壁材の一部を除去し、下地コンクリートまで露出させて清浄化を行います。解体で発生した廃材は、感染性廃棄物として適切に処理します。
タイル目地やシリコンコーキング部分は汚染が除去困難なため、完全に除去して新しく施工し直します。これにより、臭いや汚染の残存を完全に防ぐことができます。
オゾン脱臭で悪臭を根本から除去
清掭・除去作業が完了した後、最も重要な脱臭工程に入ります。死臭や腐敗臭は通常の芳香剤や消臭剤では完全に除去できません。
オゾン発生装置を使用した強力な脱臭処理を実施します。オゾンは強力な酸化作用により、悪臭分子を根本から分解・無臭化します。密閉した空間で24~48時間連続稼働させることで、壁材や床材に浸透した臭い成分も完全に除去できます。
さらに高度な脱臭技術として、ヒドロキシルラジカル発生装置を併用する場合があります。この方法は、NASA宇宙ステーションでも採用されている最先端技術で、オゾンでは分解困難な臭い成分も完全に無臭化することが可能です。
脱臭完了後は、臭気測定器による客観的な数値確認を行い、基準値以下であることを確認してから作業完了です。
トイレの特殊清掃にかかる費用と相場
トイレの特殊清掃費用は、汚染の程度や作業範囲によって大きく変動します。
適正な予算計画を立てるためには、作業内容別の料金体系を理解し、追加費用の発生条件を把握することが重要です。
特殊清掃ステップワンでは現地調査とお見積もりまで無料で実施しております!
作業内容ごとの料金相場
トイレの特殊清掃における基本料金相場は以下の通りです。
- 消毒・除菌処理
- 汚染物質の除去
- 基本的な清拭作業
- 簡易脱臭処理
基本清掃に加えて
- 排水管高圧洗浄
- 床材・壁材の部分解体
- オゾン脱臭処理(24時間)
- 抗菌コーティング施工
上記標準清掃に加えて
- 床材・壁材の完全交換
- 便器取り外し・再設置
- ヒドロキシル脱臭処理(48時間)
- 原状回復工事
汚染が軽微で発見が早期の場合は10万円台前半、重度汚染で解体工事を要する場合は50万円以上になることもあります。季節要因も重要で、夏季(6月~9月)は腐敗が急速に進行するため、料金が10~20%上昇する傾向があります。
追加費用が発生するケースとは?
基本料金に加えて追加費用が発生する主なケースは以下の通りです。
- 隣接する脱衣所や洗面所への汚染拡大:5万円~10万円
- 階下への汚染浸透:10万円~20万円
- 配管系統への広範囲汚染:8万円~15万円
- フローリング交換:3万円~6万円(1㎡あたり)
- 壁材(クロス)張替え:2千円~3千円(1㎡あたり)
- 断熱材交換:5万円~8万円
- 便器交換:8万円~15万円
- オゾン脱臭(追加):2万円~4万円/日
- 特殊消毒剤:2万円~4万円
- 害虫駆除処理:3万円~8万円
- 即日対応:基本料金の20~30%増
- 深夜・早朝作業:基本料金の30~50%増
- 休日対応:基本料金の10~20%増
見積もり時に追加費用の発生条件を明確に確認し、書面で合意することがトラブル防止に重要です。
トイレの特殊清掃が難しい理由

トイレの特殊清掃は、他の部屋と比較して格段に難易度が高く、一般の方が安全に実施することは極めて困難です。専門業者への依頼が強く推奨される理由を詳しく解説します。
感染症リスクが高く危険
トイレでの孤独死や排泄トラブルによる汚染物質には、深刻な感染症リスクが潜んでいます。血液や体液、排泄物には以下のような病原体が含まれている可能性があります。
- B型肝炎ウイルス(HBV)
- C型肝炎ウイルス(HCV)
- HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
- 大腸菌O157
- サルモネラ菌
- ノロウイルス
- カンピロバクター
これらの病原体は、適切な防護措置を講じずに接触すると、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。特に血液が飛散している場合、微細な傷口からの感染リスクが高まります。
さらに、腐敗が進行した現場ではメタンガスや硫化水素などの有毒ガスが発生し、吸入により呼吸器系に深刻な障害を与える危険性があります。一般用マスクでは防護効果が不十分であり、専用の防毒マスクが必要です。
専門的な薬剤や機材が必要
トイレの特殊清掃には、市販品では対応不可能な専門機材と薬剤が必要です。
- 二酸化塩素ガス発生装置
- グルタラール系消毒剤
- 次亜塩素酸水電解装置
- 清掃機材
- HEPA フィルター付き業務用掃除機
- タンパク質分解酵素洗浄剤
- 血液・体液専用吸引装置
- 脱臭装置
- 活性炭吸着装置
- 臭気測定器
- 安全装備
- 送気マスクシステム
- 耐薬品手袋・ブーツ
- 緊急用アイシャワー
これらの病原体は、適切な防護措置を講じずに接触すると、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。特に血液が飛散している場合、微細な傷口からの感染リスクが高まります。
さらに、腐敗が進行した現場ではメタンガスや硫化水素などの有毒ガスが発生し、吸入により呼吸器系に深刻な障害を与える危険性があります。一般用マスクでは防護効果が不十分であり、専用の防毒マスクが必要です。
トイレの特殊清掃を依頼する際のポイント
適切な特殊清掃を実現するためには、信頼できる業者を選ぶこと、そして契約内容を十分に確認しておくことが欠かせません。ここでは、業者選定の判断基準や契約時に気を付けるべきポイントを詳しく解説します。
特殊清掃の実績が豊富
優良な特殊清掃業者は、多くの孤独死現場や事故現場に対応してきた経験を持ち、さまざまなケースに柔軟に対応できる技術とノウハウを備えています。
業者の実績を確認する際には、以下のような情報に注目しましょう。
1.施工事例が公式サイトに掲載されているかどうか
特に、作業の様子や現場の変化が分かる写真があると、作業の質を具体的にイメージしやすくなります。
2.施工前と施工後の比較画像があるか
清掃の効果が一目で分かる資料があると、業者の実力を判断しやすくなります。
見積もりが明確で分かりやすい
信頼できる業者は、見積書において各作業の費用を明確に記載しています。
1.基本清掃作業費
2.消毒・除菌処理費
3.脱臭作業費
4.建材解体・交換費
5.廃棄物処理費
6.出張費・駐車場代
といった項目が、それぞれ丁寧に分けて提示されていることが重要です。
逆に、「特殊清掃一式」などのように、内容が曖昧でまとめられている見積書には注意が必要です。内訳がはっきりしない場合、後から思わぬ追加費用を請求されるリスクがあります。
作業後の追加料金が発生しない
契約時には、後から想定外の費用が発生しないよう、以下の点を事前に確認しておくと安心です。
1.固定料金制を採用しているか
最初に提示された金額が最終的な支払い金額であることが明確になっている業者を選びましょう。
2.見積もり金額に変更がないことを、書面で確認できるか
口頭の説明だけでなく、契約書に明記されているかがポイントです。
3.追加作業が必要になった場合に、必ず依頼者の承認を得ることが明文化されているか
勝手に作業を進められ、後から請求される事態を防げます。
特殊清掃ステップワンではお見積もりご提示後に追加費用は発生いたしません!
トイレの特殊清掃事例紹介
孤独死されていた部屋の中でも特にトイレの汚れがひどい状態でした。
糞尿の汚れもかなり目立つ現場となり、各お部屋に広がっておりました。
通常の特殊清掃作業基本プランに加えて、水回り(今回はトイレ)作業や消臭作業及び除菌作業にオプションをつけたプランで作業にあたらせていただきました。作業は2名体制を実施し、1名はトイレを中心に清掃作業を行い、1名はリビングや寝室を中心に特殊清掃作業を行いました。
間取り | 2LDK |
作業日数 | 3日間 |
作業料金 | 2人 |

事例詳細は以下ページをご覧ください。
まとめ
トイレの特殊清掃は、孤独死・事故死、排泄トラブル、ゴミ屋敷など深刻な汚染が発生した場合に必要となる専門的な作業です。感染症リスクが高く、専門的な機材と技術が必要なため、一般の方が安全に実施することは困難です。
こうした状況では、専門知識と経験を持つ業者に任せることが、最も安全かつ確実な対応と言えるでしょう。困ったときは、迷わず専門の手を借りることをおすすめします。