【ゴミ屋敷】孤独死が起きる部屋に共通点はある?対処方法を解説!

2025.04.08(公開日)
2025.04.17(最終更新日)
この記事で分かること

✔ 孤独死が起きる部屋の共通点

✔ ゴミ屋敷になる前に防止方法

✔ ゴミ屋敷で孤独死が発生した部屋の対処方法

近年、社会問題となっている「孤独死」。誰にも看取られることなく亡くなり、発見まで時間がかかるケースが増えています。

孤独死が発生すると、物件管理者には迅速かつ適切な対応が求められます。特に、部屋が「ゴミ屋敷」状態だった場合には、通常の清掃では対応できず、特殊な処理が必要です。

この記事では、孤独死が起きやすい部屋の特徴や共通点、ゴミ屋敷との関係、そして実際に発生した場合の対処法について解説します。リスクの察知と対応の参考になれば幸いです。

孤独死する人の部屋で共通すること

孤独死が発生する部屋や孤独死する人には、いくつかの共通する特徴があります。

これらを理解することで、孤独死のリスクを事前に察知し、予防策を講じることが可能になります。

孤独死が発生する部屋の共通点

孤独死が発生する部屋には、以下のような共通点が見られることが多いです。

1. ゴミ屋敷状態になっている

最も特徴的な共通点として、部屋が「ゴミ屋敷」状態になっていることが挙げられます。生活ゴミが部屋中に散乱し、床を歩くスペースもないような状態です。これは単なる片付けの問題ではなく、精神状態や生活状況の悪化を示す重要なサインです。

2. カーテンが常に閉まっている

外部との接触を避けるように、カーテンや雨戸が常に閉まっている部屋も要注意です。日光が入らず、換気も行われていない閉鎖的な環境は、精神的な孤立を深める一因です。

3. 郵便物や新聞がたまっている

郵便受けやドア前に郵便物や新聞がたまっているのは、住人の生活状況に変化があることを示す重要なサインです。これは入居者の安否確認の手がかりにもなります。

4. 異臭がする

部屋から異臭がする場合、生活環境の悪化を示している可能性があります。特に食品の腐敗臭やゴミの臭いは、生活習慣の乱れを示すサインと言えるでしょう。

5.  訪問者がいない

長期間にわたって訪問者がいない、または外出している様子がない場合も注意が必要です。家族や友人との交流が少ないことが、孤独死のリスク要因です。

孤独死する人の共通点

孤独死するリスクが高い人には、以下のような共通点が見られることが多いです。

1. 社会的孤立

家族や友人、地域社会との交流が少ない、またはほとんどない状態が続いている人は孤独死のリスクが高まります。特に、離婚や配偶者との死別後、子どもがいない、または疎遠になっている高齢者は要注意です。

2. 高齢の単身者

統計的に見て、65歳以上の高齢単身者は孤独死のリスクが高いグループです。特に男性の高齢単身者は女性に比べて社会的なつながりが少ない傾向があり、リスクが高まります。

3. 健康状態の悪化

持病があるにもかかわらず通院していない、または服薬管理ができていないなど、健康管理がおろそかになっている場合、急な体調悪化によって孤独死のリスクが高まります。

4. アルコール依存や精神疾患

アルコール依存症やうつ病などの精神疾患がある場合、自己管理能力の低下や社会的孤立を深める要因となり、孤独死のリスクが高まります。

5. 生活習慣の乱れ

不規則な生活リズム、栄養バランスの悪い食事、不衛生な生活環境など、生活習慣が乱れている場合も注意が必要です。これらは健康状態の悪化につながる要因です。

ゴミ屋敷だと孤独死が起きやすくなる?

前述したように、孤独死が発生する部屋の共通点として「ゴミ屋敷状態」が挙げられます。

ゴミ屋敷で孤独死が起きやすい理由

1. 生活機能の低下を示している。

ゴミ屋敷状態になるということは、基本的な生活管理機能が低下している証拠です。ゴミを捨てるという日常的な行為ができなくなるほど、自己管理能力が低下している状態では、健康管理や緊急時の対応も困難になりがちです。

2. 精神的な問題を抱えている可能性が高い

ゴミ屋敷化の背景には、うつ病やセルフネグレクト(自己放任)などの精神的な問題が隠れていることが多いです。これらの状態では、助けを求める行動も取りにくくなります。

3. 緊急時の対応が困難

ゴミが山積みになった環境では、緊急時の移動や救急隊の進入も困難になります。体調が悪化した際に、自力で救急車を呼んだり、病院に行ったりすることができない状況が生じやすくなります。

4. 事故のリスクが高まる

床に物が散乱している状態では、転倒のリスクが高まります。高齢者の場合、転倒による骨折が寝たきりの原因となり、最終的に孤独死につながることもあります。

5. 社会的孤立を深める

ゴミ屋敷状態になると、人を家に招くことができなくなり、さらに社会的孤立が深まります。また、近隣トラブルの原因にもなり、社会的な関係性がさらに悪化することもあります。

ゴミ屋敷は未然に防止できる

ゴミ屋敷化を未然に防ぐことは、孤独死の予防にもつながります。以下のような対策が考えられます。

1. 定期的な見守りや声かけ

特に高齢の単身者や社会的に孤立している入居者に対しては、定期的な見守りや声かけが効果的です。管理会社や大家からの定期的な連絡や訪問は、入居者の状況を把握するだけでなく、孤立感の軽減にも役立ちます。

2. 地域のサポートネットワークの活用

地域包括支援センターや社会福祉協議会など、地域の福祉サービスと連携することで、専門的なサポートを受けることができます。特に高齢者向けの見守りサービスや生活支援サービスは有効です。

3. 家事支援サービスの紹介

掃除や片付けが困難になっている入居者には、家事支援サービスを紹介することも有効です。ゴミ出しや掃除などの基本的な生活管理をサポートすることで、ゴミ屋敷化を防ぐことができます。

4. 早期発見のためのチェックリストの活用

賃貸物件の管理者として、孤独死のリスクを早期に発見するためのチェックリストを作成し、定期的に確認することも効果的です。郵便物の蓄積、異臭、生活音の有無などをチェックポイントとしましょう。

5. 緊急通報システムの設置推奨

高齢の入居者には、緊急通報システムの設置を推奨することも有効です。体調の急変時に、ボタン一つで通報できるシステムは、孤独死の予防に役立ちます。

ゴミ屋敷で孤独死が発生した場合の対処方法

不幸にも管理物件でゴミ屋敷状態での孤独死が発生した場合、どのように対処すべきでしょうか。スムーズな対応のためには、専門業者への依頼が必要不可欠です。

ゴミ屋敷の片付け業者に依頼する

ゴミ屋敷の片付けを専門とする業者は、大量のゴミや不用品を効率的に整理・処分する技術と経験を持っています。

ゴミ屋敷片付け業者の主な作業内容

・大量のゴミや不用品の分別と撤去

・リサイクル可能な物品の選別

・法律に則った適切なゴミ処理

・簡易的な清掃や消臭作業

・貴重品や遺品の探索・整理

ゴミ屋敷の片付け業者は、一般的なゴミだけでなく、腐敗した食品や生活ゴミなど、衛生上問題のある物品も適切に処理します。また、ゴミの中から貴重品や重要書類なども丁寧に探し出してくれます。

特殊清掃業者に依頼する

孤独死が発生した場合、特に発見が遅れたケースでは、体液や血液の除去、強力な消臭・除菌処理など、専門的な特殊清掃が必要になります。

特殊清掃業者の主な作業内容

・体液や血液の除去、消毒

・専門的な消臭や除菌処理

・オゾン発生装置などによる徹底消臭

・汚染された建材(床材、壁紙など)の除去や交換

・感染症対策を考慮した衛生管理

特殊清掃業者は、通常の清掃では対応できない深刻な汚染も、専門的な処理によって解決できます。

ゴミ屋敷と特殊清掃どちらもできる業者がある

最近では、ゴミ屋敷の片付けと特殊清掃の両方に対応できる総合的なサービスを提供する業者も増えています。孤独死がゴミ屋敷で発生した場合、このような業者に依頼するのが最も効率的です。

総合サービス業者のメリット

・ワンストップでの対応が可能(複数の業者との調整が不要)

・一貫した作業計画による効率的な処理

・総合的な見積もりによるコスト管理の容易さ

・遺品整理から特殊清掃、原状回復までの一貫したサポート

ゴミ屋敷かつ孤独死現場という複合的な問題に対しては、専門性の高い業者による総合的なアプローチが最も効果的です。

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリット

ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼することには、多くのメリットがあります。特に孤独死が発生した場合は、より専門的な対応が必要となるため、業者への依頼が欠かせません。

大量のゴミを一度に片づけられる

ゴミ屋敷の片付けでは、驚くほどの量のゴミが出ることがあります。

・産業廃棄物処理の許可を持つ業者なら、一般の方では処分が難しい大量のゴミも一度に処理可能

・専用の車両や機材による効率的な搬出作業

・自治体のルールに則った適切な分別と処分

自力での片付けでは何日もかかる作業も、専門のチームなら一日で完了することも珍しくありません。

消臭や除菌も完璧にできる

ゴミ屋敷、特に孤独死が発生した現場では、強い臭いや衛生上の問題が発生していることが多いです。

・業務用の強力な消臭剤や専用機材による徹底消臭

・医療レベルの除菌剤による衛生処理

・オゾン発生装置など、一般の方では扱えない特殊機材の使用

・カビや害虫の発生源の特定と除去

特に体液や血液が染み込んだ箇所の処理は、専門的な知識と技術が必要です。

健康被害のリスクがなくなる

ゴミ屋敷、特に孤独死現場の清掃には、健康上のリスクが伴います。

・感染症対策のための特殊防護服の着用

・病原体やウイルスへの適切な対応

・カビや細菌による健康被害の防止

・有害物質の安全な取り扱い

素人が適切な防護なしで清掃作業を行うと、さまざまな健康リスクにさらされる可能性があります。

費用を抑えられる

一見、業者に依頼することは費用がかかるように思えますが、総合的に見れば費用を抑えられる場合も多いです。

・適切な処理による二次被害の防止(建物の損傷拡大を防ぐ)

・効率的な作業による時間コストの削減

・処分費用の最適化(リサイクル可能品の適切な分別など)

・原状回復までのトータルコストの削減

不適切な処理による二次被害(カビの繁殖、建材の腐食など)が発生すると、最終的にはより高額な修繕費用がかかることがあります。

不用品を買い取ってくれる場合がある

中には価値のある不用品が混ざっていることもあります。一部の業者では、こうした品物を買い取るサービスも提供しています。

・骨董品や美術品の鑑定と買取

・家電製品や家具の中古買取

・貴金属やブランド品の買取

・古銭や切手など収集品の買取

買取金額を清掃費用から差し引くことで、トータルコストを抑えることができる場合もあります。

金品や遺品を整理してくれる

孤独死現場では、故人の遺品や貴重品の整理も重要な作業です。

・貴重品(現金、通帳、宝飾品など)の探索と保管

・重要書類(保険証書、不動産関連書類など)の整理

・思い出の品(写真、手紙、記念品など)の整理

・遺族への丁寧な引き渡し

特に相続手続きに必要な書類などは、専門家の目で丁寧に探し出すことが重要です。

ゴミ屋敷の片付けはどのくらいかかる?

ゴミ屋敷の片付け費用は、さまざまな要因によって変動します。ここでは、一般的な費用相場と変動要因について解説します。

部屋の広さによって変わる

部屋の広さは、費用を左右する大きな要因です。一般的な費用相場は以下の通りです。

・1R・1K:8万円~15万円程度

・1DK・2K:10万円~20万円程度

・2DK・3K:15万円~30万円程度

・3LDK以上:20万円~50万円以上

これはあくまで目安であり、ゴミの量や状態によって大きく変動します。

ゴミの量によって変わる

同じ広さの部屋でも、ゴミの量や状態によって費用は大きく異なります。

・軽度(床に物が散乱している程度):基本料金の0.8~1倍

・中度(床が半分以上見えない状態):基本料金の1~1.5倍

・重度(天井近くまでゴミが積まれている):基本料金の1.5~2倍以上

特に腐敗した食品や排泄物など、特殊な処理が必要なゴミがある場合は、さらに費用が加算されることがあります。

特殊清掃が入るか入らないかによって変わる

孤独死が発生しており、特殊清掃も必要な場合は、追加費用が発生します。

・特殊清掃基本料:10万円~30万円程度

・消臭・除菌処理:5万円~15万円程度

・建材交換(必要な場合):5万円~20万円程度

特殊清掃の費用は、発見までの時間や汚染の程度によって大きく変動します。

特に夏場は高温多湿により腐敗が早く進むため、状態が悪化しやすく、費用が高くなる傾向があります。早期発見・早期対応が、費用面でも重要と言えるでしょう。

まとめ

ゴミ屋敷と孤独死は密接に関連しており、ゴミ屋敷状態の部屋では孤独死のリスクが高まります。物件管理者として、入居者の生活状況に注意を払い、ゴミ屋敷化の兆候を早期に察知することが重要です。

特殊清掃や遺品整理は専門性の高い分野です。不安や疑問がある場合は、専門業者に相談することをお勧めします。経験豊富なスタッフが、状況に応じた適切なアドバイスや対応を提供してくれるでしょう。

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